2021/04/06
【自律神経についてC】自律神経を整えるライフスタイル。
からだのこと
交感神経は、脳の興奮や血管の収縮などを招き、その状態が長く続くと不眠やイライラだけでなく、血流が滞ることにより冷えや腰痛などの原因に…。逆にいえば不調の改善には、副交感神経を活性させ、自律神経の乱れを正すことが大事になってきます。
@呼吸を意識する
Aコップ一杯のお水と、できれば朝ごはんを。
B寝る前1時間前から、スマホやPCは見ない。
D首を温める。
副交感神経が優位になると、血管が拡張して血流がよくなり、脳の興奮や緊張が抑制され、胃腸の働きも活発に。その結果、さまざまな不調の解消につながります。では、どうやって副交感神経を活性させればいいのでしょうか。
@呼吸を意識する
意識できない自律神経を意識的にコントロールするには、深い呼吸を心がけることが重要です。呼吸は、吸う息が交感神経、吐く息は副交感神経の働きを促します。
ストレスがかかると呼吸が浅くなり、交感神経ばかりが働いてしまうので、副交感神経の働きが高まるよう、特に吐く息に意識を向けます。毎日1回1分間のゆっくり呼吸を習慣づけて、乱れてしまった自律神経を整え、血行改善につなげましょう。
Aコップ一杯のお水と、できれば朝ごはんを。
自律神経と腸は深い関係があり、ご飯を食べた直後に交感神経の働きが高まり、その後、副交感神経の働きで胃腸を活発に動かし、消化吸収を促します。
食事の度に自律神経がそれぞれの動きをすることで、胃腸の働きが活発化します。
また、朝に飲むコップ一杯の水は、睡眠中に失った水分を補うとともに、副交感神経の働きを高め、自律神経のバランスを保つことができます。朝ごはんを食べることが難しい場合は、常温の水か白湯を飲む習慣を。
B寝る前1時間前から、スマホやPCは見ない。
ネット検索やSNSなどは、興味をかき立てられ脳が刺激される上に、デジタルの強い光も交感神経が活性化され眠りが妨げられてしまう原因に…。夜は、できるだけ早めに寝て、朝起きたら太陽の光を浴びて体をリセットする習慣をつけましょう。
太陽の光を浴びて気持ちがいいと感じるのは気分的な理由だけではありません。体の中では「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンという物質が、自律神経のバランスを整えようと働きかけます。
C適度な運動をする。
自律神経のバランスを整えるのに運動が効果的ですが、運動の強度によっては逆効果になってしまう可能性も…。適度な運動はストレス解消にもつながり、体を動かすことで心臓から血液が送り出され、セロトニンをはじめとした神経伝達物質が活性化し、爽快な気分になります。
普段から運動をする習慣のない人が、急にハードな運動をすると逆に心身に負荷を与えてしまうリスクがあるため、まずは散歩やウォーキング、ヨガなど、無理ない範囲で体を動かすことがオススメです。
筋肉が少なくて細い女性の首は、男性よりもずっと冷えやすいもの。首には太い血管や神経もたくさん集まっているので、首が冷えたり 凝り固まっていたりすると交感神経優位になり、その緊張状態が長く続くと身体が休まらず血流も滞ってしまいます。
首を温めることは副交感神経の活性化にもつながるため、心身をリラックス状態に持っていきやすくなります。また、首を温めることで全身の血流が良くなり冷えの解消にもつながったり、血流が良くなることで首や肩のこりをほぐすことも期待できます。
首を温める方法は、蒸しタオルや温熱シート、レンジで繰り返し使えるタイプのものを首の後ろにあてます。3〜5回繰り返すといいそうです。温めるタイミングは日中に疲れを感じたときや、就寝30分前が理想です。
《蒸しタオルの作り方》
・フェイスタオルを42度〜44度のお湯に浸して作る。
・お水に浸しきつく絞ったタオルにラップをかけ、電子レンジで約1分間温めます。
Eよもぎ蒸しをする。
よもぎに含まれるシネオールという香り成分には、交感神経の働きを抑え副交感神経の働きを高めてくれる効果や、脳を落ち着かせる効果、睡眠を促す効果などのリラックス作用があります。交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れた「なんとなく不調」の延長線上に身体の冷えもあります。
よもぎ蒸しは汗をかくことでリフレッシュでき、香り成分シネオールの作用でリラックスでき、体を芯から温めることで身体の調子も整い冷え性も改善できます。